2012年3月23日金曜日

サンケイ新聞 3月18日

3月18日のサンケイ新聞に代表の江波戸が紹介されました。


内容

セニア・サービスセンター 江波戸啓悟代表(73)

 同僚や仲間という意味を持つ英語「Peer(ピア)」。
悩みや障害を持つ人の相談に乗り、自身で問題を乗り越える手助けをする「ピアカウンセラー」育成事業を手がける。
 1970年代に米国で誕生し、日本でも自立支援の手段として用いられるピアカウンセリングに出会ったのは15年ほど前。きっかけは母親の存在だった。
 離れて暮らす母親を訪ねると、部屋には大きなゴム製のだるまがあった。「高齢で友人も減り、外出の機会も少なかった。だるまは母の話し相手だったんです。」
仕事の傍ら、ボランティアで電話相談員を務めていたこともあり、月に1度は母親の元に通い、話を聞く「傾聴」を始めた。母親はせきを切ったように話し始め、夜を明かしたこともあった。月に1度の傾聴は母親が92歳で亡くなるまで5年以上続いた。「母の骨壷を抱いたときに、母とは十分に話したと感じた。一方で、お年寄りの話に耳を傾けることの必要性を認識した」という。
 改めてカウンセリングを学び、平成12年にNPO(特定非営利活動)法人「セニア・サービスセンター」を設立。ピアカウンセラーの養成講座をスタートさせた。臨床心理士や大学准教授らを講師に招き、1年間かけてピアカウンセラーを養成する。
 当初は高齢者自身がカウンセラー役を務めることを想定していたが、実際は看護師や介護士など高齢者と接する機会の多い人たちが受講。現在では、受講生は子育てを終えた主婦や教育関係者らにも広がっている。これまでに約650名が修了。なかには群馬や埼玉、秋田など県外からの受講者もいたという。
 自身もカウンセラーとして悩みを抱えた人の相談にあたる。活動を始めたころに比べて「自信を失ったり、悩みを抱えたりする人が増えた」という。「それだけ世の中が厳しくなっているのでしょう。カウンセリングの需要が増える時代は、あまり良い状態ではないのかもしれない」と自問する。
 それでも、相談者が「自信を取り戻した姿をみると本当にうれしい」と顔をほころばせる。「無縁社会という言葉が流行したが、人とつながりを感じられる世の中をつくるお手伝いをしたい。それが私の役割です」
4月からは新年度の講座が始まる。新しい受講者に、こう伝えるつもりだ。「カウンセラーの基本は相手の気持ちを聞くこと。聞いてもらうことで抱えている荷物が軽くなるんです」(松岡朋枝)


 
 事務局として僕らが思うことは、江波戸のこうした想いで、13年の間、カウンセリングを学ぶ場を提供し、たくさんの人たちが地域で活躍することを応援してきたことを誇りに思います。今後もこの活動が続いて、地域に貢献していけるようがんばっていきます。

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